
毎週末、札幌にバスで帰っているが、車で帰るのと違って時間を有効に使える。
札幌までの2時間、本を読む時間ができたのは、単身赴任になってからのことだ。
そんな中、最近読んで面白かったのが「ジャガイモのきた道」(山本紀夫著・岩波新書)という本である。
ジャガイモの発祥の地はアンデス高地であり、もともと毒のあるジャガイモを人類の知恵で食べるようになったこと、ジャガイモは病気に弱いため、ジャガイモ好きのアイルランドでは、単一品種しか作っていなかったことでウイルス病が蔓延し飢饉で苦しんだことなど、なかなか興味深い内容だった。
垢ぬけしない人を「あいつはイモだ」とか言ったりすることから、ジャガイモに対する偏見があり、無理矢理食べさせられてイモ嫌いになった人もいると思う。けれども戦時中の食糧難の時代に国民を支えてきたのは、まぎれもなくジャガイモである。それだけではない。ジャガイモには米や麦にはないビタミンがたくさん含まれているのである。
世界中で食糧不足が深刻化しているが、こういう状況だからこそ過去にジャガイモが果たしてきた役割を検証してみる必要があると思う。もしかしたら食糧問題を解決する糸口が見つかるかもしれない。


